一九三四年冬シリーズ

著者: 久世光彦

ジャンル: ホラー・サスペンス

評価: 3.8点 (12件)

タグ: 昭和初期・探偵小説・ホテル・執筆・創作・虚実・耽美・怪奇・迷宮・心理

レビュー

巨匠が筆の詰まりを抱え、隠れ家のようなホテルで創作に没頭。しかし、作品世界が現実を侵食し始め、虚実の境が曖昧になる妖しくも耽美な怪奇譚。

あらすじ

執筆に行き詰まり、衝動に任せて麻布の長期滞在用ホテルに身を隠した探偵小説界の巨匠・江戸川乱歩。だが、初期の作風に立ち戻った「梔子姫」に着手したとたん、嘘のように筆は走りはじめる。しかし小説に書いた人物が真夜中に姿を現し、無人の隣室からは人の気配が…。耽美的な作風で読書人を虜にした名文家による、虚実入り乱れる妖の迷宮的探偵小説。山本周五郎賞受賞作。

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