著者: 茅田砂胡
ジャンル: その他フィクション
評価: 4.2点 (85件)
タグ: 現代日本・日常・コメディ・ブラックユーモア・サスペンス・犯罪・殺人鬼・追跡・秘密・意外な関係
連続猟奇殺人事件の犯人が、被害者であるはずの殺人鬼に事件の「処理」を依頼!?常識外れの依頼と、それを軽やかに受け流す展開に、思わず笑ってしまうブラックユーモア満載の物語。
レティシアは至って気楽に声を掛けた。「よう、ニコラ。久しぶりじゃん」はじかれたようにニコラが飛び上がった。悲鳴を上げなかったのが不思議なくらいの過剰反応だった。ニコラがこれほど恐怖を覚え、緊張しているのには理由がある。レティシアは小柄で陽気で気さくな性格で、まさにどこにでもいる典型的な少年の一人だが、その正体は殺人鬼である。「その…誰か紹介してもらえないかな。こういうことに慣れていて、秘密厳守でうまく処理してくれる人」「ひょっとして俺を犯罪組織の構成員かなんかと勘違いしてねえ?」ニコラの眼が丸くなる。「…違うの?」-連続猟奇殺人事件の犯人(!)だったニコラが、被害者(!?)だったレティにまことに大胆な頼み事を?クラッシュ・ブレイズ、これにて終幕。