著者: 天城 光琴
ジャンル: ヒューマンドラマ
評価: 3.4点 (8件)
タグ: 遊牧民族・草原・伝統・演劇・芸術・悲劇・幻覚・サバイバル・部族・運命
草原を舞台に、人々の視覚を奪う謎の悲劇に立ち向かう若き「生き絵師」の物語。現実が想像力を超えても、芸術の力は失われない。切ない運命と希望が織りなす感動作。
草原に額縁を立て、その中で演手たちが鮮やかな物語を繰り広げるーー。 遊牧の民アゴールは、その伝統を「生き絵」と呼んで愛していた。物語を作り、演出を手掛ける「生き絵師」のマーラは、若くして部族長たちの前で生き絵を披露する役目に大抜擢される。だが、その矢先に突然の悲劇が。“動くもの”が、全ての人々に見えなくなってしまったのだ。そんな世界で、もはやマーラの「生き絵」は無力なのか。そして、遊牧が困難になったアゴールの民の運命は。 現実が想像力を凌駕しても、芸術は無力ではないーー東山彰良 多くの読者が、きっと自分の「今」を見いだせる小説だーー辻村深月