著者: 原田宗典
ジャンル: 青春・学園
評価: 3.8点 (51件)
タグ: 現代日本・青春・大学生・東京・岡山・社会人への入口・等身大・リアリズム・家族・恋愛
二十歳を目前にした主人公が、父の借金や失恋といった現実の壁にぶつかりながら、エロ本出版社のバイトで繰り広げる、ほろ苦くも愛おしい十代最後の夏。大人への扉を開く、瑞々しい揺らぎを描いた青春小説。
僕は今十九歳で、あと数週間で二十歳になるー。父が借金を作った。ガールフレンドにはフラれた。せめて帰省の電車賃だけでも稼ごうとバイトを探したが、見つかったのはエロ本専門の出版社だった。岡山から東京に出てきて暮らす大学生、山崎の十代最後の夏は実にさえない夏だった。大人の入口で父の挫折を目にし、とまどう青年の宙ぶらりんで曖昧な時を描く青春小説。