著者: 伊藤 尋也
ジャンル: 時代・歴史小説
評価: 3.7点 (3件)
タグ: 時代小説・江戸時代・奉行所・同心・武士・チャンバラ・人情・推理・陰謀・派閥争い
土下座を正義の剣とする奇想天外な設定!チャンバラも人情も謎解きも本格派。型破りな奉行と堅物同心の凸凹コンビが、江戸城を揺るがす難事件に挑む!
土下座は屈辱にあらず、悪を斬る正義の剣だ 廻り方同心・小野寺重吾は、ただならぬものを見てしまった。 昼下がりの北町奉行所で土下座をする、牧野駿河守成綱の姿だった。 土下座相手は三十代半ばの侍で、身なりからしてどこぞの用人あたりであろう。 歳といい、武士としての格といい、奉行よりうんと下のはず。 しかし、重吾は、 (……なんと、きれいな土下座であろうか) 風で桜の舞い散る中、奉行の姿に見惚れていた。 まるで茶道の名人か、あるいは剣の達人のする謝罪ではないか、とーー。 小悪を剣で斬る同心、大悪を土下座で斬る奉行の二人組が、江戸城内の派閥争いがからむ難事件「かんのん盗事件」「竹五郎河童事件」に挑む! そして、いま土下座の奥義が明かされる!! 小野寺重吾……北町奉行所の廻り方同心。あだ名は「しゅうとめ重吾」。 牧野駿河守成綱……北町奉行。江戸城内で「どげざ駿河」と呼ばれる。 八重……重吾の妹。「黙っていれば小町」と囁かれるほどの美形。 遠山左衛門尉景元……南町奉行。人呼んで「いれずみ金四郎」。 財前孝三郎……南町奉行所の廻り方同心。周りは「花がら孝三郎」と呼ぶ。 夜目鴉の菊……関八州を股にかけた大盗賊。 【編集担当からのおすすめ情報】 タイトルのイメージからすると、喜劇のような印象を受けるかもしれませんが、実はチャンバラも格好良く、人情味も垣間見え、土下座についても深く考えさせられる、しっかりした時代小説です。